トヨタ ハイラックスサーフ 185の試乗感想

1995年から2002年まで展開され、3代目として登場したトヨタハイラックスサーフN180系は、そのエンジンのパワフルさと、がっちりとした無骨ともいえるスタイリングで、本物志向のユーザーから根強い支持を得ています。

評価良好

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そのエクステリアは、スポーティーさと無骨さが入り混じったもので、最近のSUVの洗練されたスタイリングに飽き足らないと感じる人にとってはかえがたい魅力を与えてくれます。ウィンドウとサイドミラーが大きく視界はかなり良好で、またインテリアもしっかりとホールド感のあるシートで運転がしやすく、後のラゲッジスペースが広いので、スキーなどの長尺物にはうってつけで、長距離運転のレジャー用には非常に便利なクルマです。

エンジンはガソリン車、ディーゼル車ともパワフルで坂道や高速での加速も十分満足のできる性能を有しています。燃費は通常時で7~8km/ℓ、高速時で10km/ℓ位で、このクラスのRVとしては申し分のないところでしょう。

走行性と乗り心地は、ボディの堅牢さと仕上がりの良さが実感できるもので、非常に大きな安心感を与えてくれます。1983年初登場した1代目から脈々と続く伝統のラダーフレームと硬めでしっかりとしたサスペンションの効果で、かなりハンドリングが良く気持ちのいい運転を楽しむことができます。

車高が高いので急ハンドル時にはローリングが出ることがありますが、やさしい運転を心掛ければ、長距離運転も快適なものとなるでしょう。ただし、車重が2t近くありますので、高速走行時にはブレーキ操作に慎重さが必要になります。さらに、風の強い時などはもろに風の影響を受けますので、慎重な運転が必要です。

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ハイラックスサーフの成り立ちは

ピックアップトラックのハイラックスをベースに、初代ハイラックスサーフという車名でトヨタの本格SUVが誕生したのは、1983年のことでした。それ以前は、トヨタからハイラックスのシャシーの提供を受けた「ウィネベーゴトレッカー」がFRP製のシェルを取り付けた車両が、ミニRV(キャンピングカー)として販売されていて、やがてトヨタが吸収して多用途レジャー用に製造販売を開始しました。

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1989年フルモデルチェンジを行い、それまでの2ドアタイプに加えて4ドアタイプがラインナップされ、本格的なSUVとして、ライトバン扱いの4ナンバーから5ナンバーとなり、オフロード性に磨きを掛けつつオンロードの走行安定性などの充実が図られました。

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3代目N180系ハイラックスサーフの登場

主なラインナップは、3.0L直列4気筒直噴ディーゼルターボ、2.7L直列4気筒ガソリン、3.4LV型6気筒ガソリンエンジンなどがあり、全国のトヨタ店(大阪地区は大阪トヨペット)で展開されました。

2.7Lガソリンエンジン+4ATのみの組み合わせで、日本国内向けモデル初のFR者「スポーツランナー」が追加されました。「スポーツランナー」はスポーツグレードの操縦安定性を高めるため扁平タイヤを装着しました。

そのため外観の印象は4WD車と大きく異なるものとなりました。なお、4WD車はナローモデルが廃止され全車ワイドボディへとなり、一層ハイラックスサーフの人気が高まった時期でもありました。その後マイナーチェンジが行われ、FR車に大型フェンダーと265/70R16タイヤ&ホイールを装備し、4WD車と同じ外観となった「2.7 SSR-V」が追加されました。

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ハイラックスサーフその後

2002年フルモデルチェンジにより、4代目N210系が登場しました。この代からメカニズムの多くをランドクルーザープラドと共用するようになりました。その後、V6 4.0Lガソリンエンジンに換装されたり、国内ランナップからディーゼルエンジンが廃止されたりといくつかの変遷が繰り返され、2009年モデルチェンジを控えたランドクルーザープラドに吸収され、ハイラックスは41年(サーフとしては26年)の歴史に幕が閉じられました。日本市場からはハイラックスの車名は消滅しましたが、海外専売車「4Runner」として特に北米市場で人気を博しています。

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現在も、ハイラックスサーフはまだまだ人気車として中古車市場で活況を呈しています。昨今のSUVブームの中で外観の無骨さとエンジンや足回りの堅牢さで、10年以上あるいは10万キロ以上乗り続ける根強い人気を誇っています。定期的なメンテナンスをしていれば故障がほとんどなく、また長い間乗り続けても飽きのこないハイラックスサーフは、トヨタの丁寧な車造りの賜物ではないでしょうか。これからも街のあちこちで疾駆を続けるこの車を見かける機会が増えるでしょう。

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